中城城跡活用し振興 中城・北中城「観光」で連携提案


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中城・北中城両村長が観光振興を語るシンポジウム=13日、中城村の吉の浦会館

 【中城・北中城】「中城村・北中城村の更なる発展を共に考える―中城城跡・周辺広域公園を核とした中部圏域の振興活性化策について」(放送大学沖縄学習センター主催)と題したシンポジウムが13日、中城村の吉の浦会館で開かれた。

パネリストとして両村長が登壇し、中城城跡公園の活用と地域振興に連携して取り組むことを確認した。
 整備計画が進む中城城跡公園を念頭に、新垣邦男北中城村長は「観光協会を両村で立ち上げて観光事業ができないかと思う。インターチェンジに一番近い城跡として、交通体系の整備も必要だ」と語った。
 浜田京介中城村長は「勝連城跡と連携して地域同士が相撲などで勝負する『琉球三国志構想』を考えている。理論的にはいろんな話があるが、コーディネートが難しく、これからだ」と話し、村民から広く意見を募り、護佐丸の歴史などを生かした観光振興策を具体化したいとの考えを示した。
 日本旅行業協会沖縄支部長の東良和沖縄ツーリスト社長は「ライバル心を持って遊び感覚でやるのは面白く、歴史があるまちの強みを生かせる」と話し、旅行について「斎場(せーふぁ)御嶽(うたき)など全国各地でパワースポット巡りがトレンドだ。癒やされる場所としてストーリーをつくるのは一つの手だ。護佐丸など、いにしえの祖先を敬う地域は、訪れるだけで心が癒やされる」と述べた。
 東氏は「沖縄観光の現状と課題―中部圏域の可能性」と題し講演した。