沖縄の魅力教えて 琉大付小、観光客に調査


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観光客に沖縄の魅力や琉球絣の認知などを尋ねる琉大付小児童=13日、那覇空港

 観光客が沖縄のことをどのように見ているか知ろうと、琉球大学付属小学校4年生38人は13日、那覇空港にいる観光客に声を掛け、「沖縄を訪ねるのは初めてか、リピーターか」「なぜ沖縄に来たくなるか」「どんな土産を買ったか」などをたずねるアンケートを実施した。

事前の授業で琉球絣(かすり)について学んでいた児童は「思ったより伝統工芸品の琉球絣を土産品に買っている人は少ない。もっと観光客に知ってもらえる工夫が必要だと感じる」などと調査を通し、沖縄の観光の課題を実感していた。
 調査では、観光客が沖縄のどんなところに魅力を感じているかや、事前の授業で学んだ伝統工芸品、琉球絣の認知度や土産品として購入されているかなどを調べた。
 同小児童は、那覇空港にいた観光客に声を掛けて調査の協力を求めた。初めは声を掛けるだけでも緊張した表情を見せていたが、回数を重ねるうちに和らいだ表情になり、協力してくれた観光客に「ありがとうございました」と元気いっぱいにお礼の言葉を述べていた。
 ペアを組んで調査をしていた親川英里樺さん(9)と平良早環さん(9)は「最初は慣れなくて声を掛けづらかったが、みんなアンケートに答えてくれた。琉球絣を知っている人が少なかったので、もっと知ってもらえるよう工夫が必要だと思った」と感想を語った。
 アンケートに答えた箱崎美佐江さん(48)=長野県=は「沖縄には年に2回程度訪れているが、ミンサーは知っていても、琉球絣は知らなかった。子どもたちが、自分の住むところが客観的にどう見られているか知ろうとするのはいいことだと思う」と語った。
 同日の調査結果は23日に同校で開かれる公開発表会で発表される。