連携の輪広がる やんばる畑人プロジェクト


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やんばるの食材を使った料理を味わう「やんばる畑人プロジェクト」の関係者=4日、本部町備瀬の「古民家の宿しらぱま」

 【北部】北部の農家と飲食店が連携して地域活性化を図る「やんばる畑人(はるさー)プロジェクト」の輪が広がっている。

同プロジェクトで開発した「やんばるスパイス」や北部の野菜を使って料理を提供する「応援店」は、昨年4月のプロジェクト開始時は名護市の5店舗だったが、現在は中南部も含めて23店舗に増えた。同プロジェクトに参加する農家も、開始時の15戸から20戸になった。
 拡大した応援店同士の交流を深め、プロジェクトの趣旨を再確認しようと、「秋の香祭(かばーさい)」を4日、本部町備瀬の「古民家の宿しらぱま」周辺で開催した。通常は廃棄されやすい規格外の野菜や、出産を経験した牛や鶏を使った料理をテーマに、各店舗が腕を振るった。
 同プロジェクト実行委員長の芳野幸雄さんは「祭りの仕込み中に、各店舗が自然に技術を教え合っていた。競合するのではなく大きな目標に向けて協力している」と連携の深まりを実感したという。「みんなでマイルストーン(目標達成に向けた工程)を書き直して、新たな商品開発にも取り組んでいきたい」と話した。