オスプレイ、連日の夜間飛行 協定違反6度目


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米軍伊江島補助飛行場で離着陸を繰り返すオスプレイ=15日、伊江村真謝区

 在沖米海兵隊は15日、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行訓練を実施し、延べ11機が同飛行場を離着陸した。また2日連続となる夜間飛行訓練を2機が行い、日米両政府が合意する騒音防止協定で飛行制限している午後10時を超えて飛行した。

オスプレイの同協定違反は配備後6度目となった。オスプレイの飛行訓練は15日午前9時32分ごろから始まり、日中は「02」「05」「08」「11」の4機が計7回、普天間飛行場を離着陸した。
 夜間は機体番号は確認できなかったものの、午後6時20分ごろに1機、同47分ごろに別の1機が普天間飛行場を離陸した。この2機は午後8時2分にいったん帰還したが、同40分ごろに2機とも再度離陸。本島北部で訓練を行い午後10時5分までに帰還した。
 米軍伊江島補助飛行場では午後2時40分ごろから約45分間、1機がコーラル滑走路付近で7回離着陸を繰り返した。着陸時に粉じんを巻き上げる時もあった。午後9時ごろにも2機が飛来し、コーラル滑走路周辺で少なくとも計3回離着陸した。伊江村の大城勝正村長は10月、粉じんを飛ばさないよう沖縄防衛局に求めている。
 また、普天間飛行場や伊江島補助飛行場では米軍岩国基地(山口県)所属とみられるFA18戦闘攻撃機が飛来し、周辺地域にごう音をとどろかせた。普天間では3機が午後4時56分ごろから順次着陸し、午後6時ごろまで駐機していた。
 伊江島には同日もFA18が昼夜ともに飛来し、村内全域の上空を飛行した。低空飛行から急上昇する場面もあった。同村でのF18夜間訓練は2日連続。