F22 米で墜落 嘉手納にも飛来


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 【米ワシントン15日=松堂秀樹本紙特派員】米南部フロリダ州パナマシティー近郊にあるティンダル空軍基地で15日午後、最新鋭のステルス戦闘機F22ラプターが墜落した。機内には操縦士1人がいたが、脱出して無事だった。国道沿いの森に墜落したが、墜落場所付近の死傷者もいないという。米空軍が公表した。事故原因は調査中としている。

 F22は低酸素症に似た症状を訴える操縦士が2008年以降に続出するなど問題化していた。国防総省は今年7月に不備があった操縦席の酸素供給システムの改良を発表し、同月、嘉手納基地に暫定配備されたが、緊急着陸が相次いで発生。同機は10月に嘉手納基地から撤退した。ティンダル空軍基地はF22の訓練拠点で、事故機は基地内を走る国道沿いの森に墜落。空軍によると、操縦士は経過観察のため病院に搬送された。