第64回県民体育大会秋季大会は17日、石垣、宮古で採点競技8競技を行い、柔道団体男子は糸満市が2連覇を果たした。相撲団体は名護市が優勝を飾り、個人戦一般の部は和宇慶一騎(うるま市)が制した。ソフトボール女子は降雨のため、南城市、島尻郡、那覇市、中頭郡の4市郡同時優勝となった。18日は採点6競技、非採点5競技を行う。
◆柔道 糸満、狙い通りに運び圧勝
柔道は昨年覇者の糸満が決勝で那覇を下して2連覇。先鋒(せんぽう)の岩切大が、得意の投げで合わせ技の一本を決め、チームを波に乗せた。
重量級の大将戦では不利だと読んだ糸満は、先鋒から中堅までの「前の三つ」で勝ちにいくことを狙っていった。
その最初の大役を引き受けた岩切は、ライバルの那覇に「絶対に負けたくない」という気持ちで臨んだという。開始早々に巴投げで相手を宙に舞わせ、技ありを奪うと、背負い投げでも再び技あり。得意とする投げ二つで一本を取った。
両親が与那国出身という岩切は「八重山の大会で、たくさんの人が見に来てくれている中で勝てて良かった」と笑みを見せた。
次鋒(じほう)、さらにポイントゲッターの中堅・伊禮俊もチームの期待に応える試合を見せ、作戦通りの白星先行で優勝を確実にした。続く副将の伊敷吉高まで負けなし。大将戦は那覇の七戸虎(那覇西高―福岡大)に黒星を喫したものの、糸満の圧勝だった。
それぞれ職場が違うメンバーが地道に練習を重ねてきたといい、伊敷主将は「皆が(自分の)仕事をした。チームワークが優勝につながった」と強調、3連覇へも意欲を見せた。
(宮里努)
◆相撲 名護、選手層厚く確実に勝利
選手層の厚い名護がリーグ9戦全勝で団体戦を制した。事実上の決勝となった、うるまとの試合は、相手の出方を見ながら組んだオーダーで確実に勝利を手にした。
ライバルに最初から手の内を見せまいと、うるま戦で先鋒(せんぽう)を務めた古波蔵将、大将の石川達也はリーグ戦途中からの出場。その2人の白星で、うるま戦に勝利した。
主将の石川は「誰が出ても優勝できる力があった」と話し、チーム全体の底力で団体戦に勝利したことを強調した。
金城誠監督は「主将を中心にチームワークが良かった。作戦がはまった」と、狙い通りの展開でつかんだ優勝に満足げだった。
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