深夜に兵士らしき姿 繁華街で度々、不安の声


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 米海兵隊員の住居侵入事件が早朝に起きた18日の夜、午後11時ごろまで観光客でにぎわいを見せた那覇市の国際通り周辺では、米兵らしき姿はほとんど見られなかったが、周囲の店舗経営者らは週末の金、土曜日に米兵らしき外国人を多く見掛けると話し「客の安全に関わる」「身近で事件があると不安だ」などと懸念を口にした。

 事件があった現場周辺で居酒屋を営む男性店主(33)は金、土曜日を中心に米兵らしき外国人を見るという。「店を閉めて帰途に就く午前3、4時ごろでも見掛ける。うちはメーンの客が若い女性。客の安全に関わることで、こういう事件があると夜に街を出歩けなくなり、客が来なくなる」と心配した。
 米兵らしき外国人について「深夜外出禁止令が出た後は減ったものの、午前0時くらいでも見掛ける」と語るのは、国際通り沿いで土産物店を営む男性(30)。「女性の観光客が多く、店員も女性。身近で事件があると不安だ」と訴えた。
 国際通りでアクセサリー店を営む男性は、米兵らしき外国人について「午後9時すぎには一気にはける印象だ」と語る。「店に入って来ても相手が米兵かは分からず、武器をもって警戒するわけにもいかない」と対策の難しさを指摘した上で「しっかり教育してほしい」と再発防止を求めた。
 午後10時前後から閉店支度が始まる国際通り。牧志の土産物店の女性店員(28)は事件を知り「近くで事件が起きると怖い。1人で店番をすることもあるので、気を付けている」と話した。