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息もつかせぬ勢い
会場が暗くなり、無数の星がテントに映し出されると、公演が始まる。白い衣装の妖精役が出てきて、夢の世界へいざなう。木下大サーカスの最初を飾るオープニングショーは、空中で、地上で、次々にパフォーマンスが繰り出され、息もつかせぬ勢いで進んでいく。
上から細長い2本の布が降りてくる。その布を、腕だけを使ってすいすいと登るのは、入団して14年目の豊田博美さん(31)。約7メートルの高さで、足や腕に布を巻いただけでバランスを取る。オープニングショーの見せ場の一つだ。
「結構力がいるんです」というが、常に笑顔。「エレガントさを出して、ダンスのように見えるようにと追求している」。流れるような動きの中には、細心の注意が払われ、日ごろの鍛錬の裏付けがある。豊田さんは「生身の人間がやっている、臨場感を感じて」と話した。
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琉球新報120年記念事業「木下大サーカス沖縄公演」が12月1日から始まる。公演の見どころを紹介する。「木下大サーカス沖縄公演」は12月1日(土)~2月3日(日)。問い合わせは琉球新報社事業局内・木下大サーカス事務局(電話)098(869)5311。