新作29点 追加展示 大西トンネル美術館10周年


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大西トンネル美術館の開館10周年を祝う比嘉ゑみ子会長(右端)ら=11日、名護市の大西トンネル

 【名護】名護市の大西トンネル内に絵を飾っている「大西トンネル美術館」の開館10周年記念式典が11日、同トンネルで催された。

「名護の未来・夢」をテーマに市内27団体が描いた絵29点を新たに加え、46点を展示している。
 大西トンネルは以前落書きが絶えなかったため、企業関係者らでつくる「大西トンネル美術館を創る会」が市民の絵を飾り、2002年11月11日に“開館”させた。
 10周年記念式典では、11時11分に関係者がトンネル前でテープカット。同会の比嘉ゑみ子会長は「当時のような落書きはこの10年間なかった。これからの10年も皆さんと一緒に美術館を育てていきたい」と話した。
 稲嶺進市長は「この運動はまちづくりに大きな影響を与えた。美術館が、名護市の夢やこれから育っていく子どもたちを象徴する場所になればいい」と期待した。
 あい学童の児童らと一緒に、木の下で手をつなぐ子どもたちの絵を描いた小野翔伊(しょうい)君(東江小1年)は「いろんな人に見てほしい」と話し、観賞を呼び掛けた。