“100歳トリオ”が琉歌、編み物、自慢の作品展示


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自分で作った展示物の思いを語る(右から)又吉ツルさん、屋宜ツルさん、北村登美さん=14日、八重瀬町伊覇の沖縄銀行八重瀬支店

 【八重瀬】南城市玉城の通所介護施設「かふぇてりあ愛日和」(荷川取尚樹代表所長)は12日から、デイサービスの高齢者が作った編み物や絵、工作物の展示会を八重瀬町伊覇の沖縄銀行八重瀬支店で催している。

14日、出品した又吉ツルさん(99)と屋宜ツルさん(99)、北村登美さん(100)の3人合わせて、およそ300歳の元気な“お年寄りトリオ”が同支店を訪れ、自身の作品に込めた思いを語った。展示会は22日まで。
 高齢者が趣味を通して、生きがいを持ってほしいと企画。「文化祭」と称して、ほかのお年寄りの絵や作文など約30点も銀行内のブースに展示されている。
 「みんなを楽しくさせたい」と日ごろから琉歌を詠んでいる北村さんは、デイサービスに通う楽しさを表現する歌を詠んだ。「私は恥ずかしいけど、みんなを笑わせたらいいことだから、思いついたらすぐ詠むよ」と笑顔で話す。
 屋宜さんは同施設で教わり色とりどりのバッグやマフラー、帽子などを作った。「毎日楽しみで、デイサービスで頑張っている。色は自分のお気に入り。孫にあげようかね」と毎日が充実している。
 編み物を製作した又吉さんは、「いつも手編みで『いたずら』している。誰か欲しい人がいたらあげたいね」とにっこり。
 荷川取代表所長は「高齢者に活躍の場を提供したい。こういう活動を通して『自分たちはまだまだできる』と自信をつけてもらい、これからも元気に毎日を過ごしてほしい」と話した。(梅田正覚)

※注:屋宜さんの「宜」は、ワカンムリ