女子重量挙げ、県勢全国V


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 重量挙げの第4回全日本女子選抜選手権大会第1日が21日、東京・くにたち市民総合体育館で行われ、一般48キロ級に出場した糸数加奈子(豊見城高―金沢学院大)がスナッチ72キロの大会新、ジャーク88キロの大会タイ、トータル160キロの大会新で2連覇を飾った。

同63キロ級の金城尚乃(豊見城高―自衛隊体育学校)はスナッチ84キロ、ジャーク108キロの大会新、トータル192キロの大会新で頂点に立った。48キロ級に出場した大城みさき(ハーツ&ハーツクリニック)はジャークで93キロの大会新をマークしたが、スナッチは3本全てで不成功に終わり、順位には絡まなかった。同58キロ級の波平椎奈(豊見城高―名古屋産業大)はトータル154キロ(スナッチ71キロ、ジャーク83キロ)で3位に入賞した。

6本試技成功 目標達成喜ぶ/48キロ級・糸数加奈子
 スナッチとトータルで大会新を出して2連覇を果たした糸数加奈子(金沢学院大)。「6本の試技を全部成功できてうれしい」と、大会前に掲げた目標の達成を喜んだ。
 同階級には、北京五輪で8位に入賞した大城みさき(ハーツ&ハーツクリニック)も出場。大城がスナッチ3本を挙げられなかったことから「予想外に手にした優勝」と振り返り「大城さんが本調子の時でも、勝負できるようになりたい」と、沖縄の偉大な先輩との再戦に心をはやらせる。
 来月は、団体6連覇の懸かる全日本大学対抗選手権(埼玉)に出場。「対抗に向けていい流れが作れた。しっかり点数を取って少しでも団体成績に貢献したい」と意欲をにじませた。

大会新に自信 国際大会視野/63キロ級・金城尚乃
 金城尚乃(豊見城高―自衛隊体育学校)が、ジャークとトータルで大会新を出し優勝。スナッチも自己タイ、ジャークも1キロ自己記録を更新した。しかし「自己新より1本取れなかったことが悔しい」と、失敗に終わったジャークの最後の試技を悔やんだ。
 2年前には、58キロ級で優勝。63キロ級に階級を上げた昨年は3位だった。ここ2年で記録も大幅に伸び「(上位選手とも)戦える重量を挙げられるようになった」と手応えを語る。今大会で今季は終了。オフで足の強化とジャークのクリーンを見直すなど弱点強化に励む。目標は東アジアや世界選手権出場。代表選考を兼ねる来年6月の全日本で「タイトルを取りにいきたい」と強い決意をみせた。