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【名護】名護市教育の日(11月第3日曜日)を記念したシンポジウムと式典が18日、名護市民会館で開かれた。
シンポジウムでは、研究者や市内の学校長、市民らが学力向上へ向けて授業や住民の関わり方など改革の在り方を提言した。
基調講演は全国の学校で授業改革に助言する麻布教育研究所所長の村瀬公胤(まさつぐ)さんが「学び育つ地域と学校」と題し話した。
村瀬さんは「生きる力」について「情報を選んで、意見を組み立て、仲間とやりとりできる力」とし、「文部科学省の学力調査や国際的な調査、大学、企業も向いている方向は同じ。批判的思考ができて、共に考える人が必要とされている」と指摘した。
そうした人材を育てる方法について海外や国内の先進的な教諭が取り入れる4人ほどのグループ学習を紹介。「生徒同士の教え合いで、分からない子は理解し、分かる子は理解がさらに深まる。もっと大事なのは対話があること。対話を通して、諦めない、自分も他人も見捨てない・無視しない子が育つ」と強調した。
村瀬さんの提言を基にシンポジウムでは学校と保護者、住民との連携などが話された。式典では教育功労者に1団体・15人、各種の活動で好成績を残した児童生徒2団体・5人が表彰された。