辺土名(64歳以下)初V OTV杯ゴルフ


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17番(パー4)、約13メートルのバーディーパットを沈め、ガッツポーズを決める辺土名求(沖縄国際)=22日、恩納村の美らオーチャードゴルフ倶楽部(桑原晶子撮影)

 ゴルフのOTV杯マスターズ選手権最終日は22日、恩納村の美らオーチャードゴルフ倶楽部(6367ヤード、パー72)で行われ、64歳以下の部は辺土名求(沖縄国際)が通算4オーバー、2位と4打差の148で初優勝を飾った。

準優勝は玉元孝祐(守礼CC)。65歳以上の部は仲村清雄(美らオーチャード)が通算14オーバーの158で初の栄冠に輝いた。

◆黙々とプレーに集中/6位から逆転
 初優勝を手にした辺土名求(沖縄国際)は「いつもベスト5止まりだった。やっと勝てた」と、喜びを隠せない。4オーバーの6位でスタートした最終日は、持ち前の精神力でイーブンに抑え、2位と4打差で頂点をもぎ取った。
 出だしは不調だった。悪天候にも見舞われ、2番でボギー。4番(パー5)は、グリーン手前のバンカーにつかまり「雨で砂が硬くなってしまって」大きくグリーンオーバーしてしまい、ダブルボギーをたたいた。
 しかし「ダブルボギーにしてから、逆に切り替えられた」と、自分のプレーに集中した。同組とのおしゃべりにも参加せず、黙々と自分の世界に入り込み、9番でバーディー。後半も14番(パー3)の1打目でピンそばわずか1メートルにつけると、難なくバーディーを沈めた。
 見せ場は17番(パー4)、ピンまで約13メートル。早いグリーンでスピードに乗ったボールは、カップのへりに当たって、そのままホールに吸い込まれた。
 最終日のパット数は、わずか25。「集中力が出せた。パットがよく入ってくれた」と、胸を張った新王者は「うまくできる時も、できない時もあるけど、大好きなゴルフを生涯やり続けたい」と、はにかんだ。(仲本文子)