南米文化 紹介し交流 県系6人、羽地中を訪問


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「唐船ドーイ」を弾く新垣照屋ジェシカみゆきさん(右端)=21日、名護市立羽地中学校

 【名護】世界で活躍する県系人6人が21日、名護市立羽地中学校を訪問し、教壇に立って自国の文化や食べ物を紹介し、生徒らと交流を深めた。訪問は「ウチナーンチュ子弟留学生学校訪問」事業で、第5回世界のウチナーンチュ大会の企画として始まった「レッツスタディー・ワールドウチナーンチュ」の流れをくんでおり、同大会関連事業で、県系人が学校訪問するのは初めて。

 羽地中学校を訪れたのは、アルゼンチン出身の県系2世・奥間オマールさん、ブラジル出身の県系3世・伊集ジュリアナ小百合さん、ボリビア出身の県系2世・津嘉山アンリさん、ペルー出身の県系3世・新垣照屋ジェシカみゆきさん、アルゼンチン出身の県系2世・比嘉カロリーナさん、ブラジル出身の県系3世・伊礼リリアン美樹枝さんの6人。
 6人は2人1組となり、1年1~3組で教壇に立った。みゆきさんと、自国の舞踊衣装を着たアンリさんは、2組を担当。それぞれの国の食べ物やおもちゃなどを紹介し、国旗や通貨、世界遺産などをクイズを通して生徒の理解を深めた。みゆきさんは三線で「唐船ドーイ」を弾き、盛り上げた。
 初めて教壇に立ったというアンリさんは「緊張したけど楽しかった」と笑顔。授業を受けた仲井間幹君(13)は「食べ物や住んでいる話がとても興味深かった」と話していた。
 授業の後は県系人6人と生徒らがゲームやダンスで交流を深めた。