伝統芸能 島華やぐ 竹富・種子取祭


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人頭税に苦しみながら年貢を完納し、琉球国王に拝謁する機会を得た喜びを表現する踊り「ジッチュ」を披露する女性たち=25日、竹富町竹富島の世持御嶽前広場

 【竹富島=竹富】国の重要無形民俗文化財に指定されている竹富島最大の祭り「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が25日、同島の世持御嶽(ユームチオン)で始まった。

庭の芸能と舞台芸能約70演目が26日までの2日間、繰り広げられる。多くの島民や観光客が訪れ、600年以上受け継がれている伝統芸能を堪能した。
 種子取祭(タナドゥイ)は、まいた種が無事に育つことを祈願する農耕行事で、旧暦9、10月に巡ってくる甲申(=トゥルッキ)を初日に、神事や奉納芸能を10日間にわたり行う。奉納芸能は祭りのクライマックスで、島民や島出身者が総出で催す。
 祭りは午前9時半ごろから御嶽前の広場で始まり、棒術や太鼓、舞踊を披露。同10時半ごろからは舞台で狂言や踊りを神前に奉納した。