エイサー博士 養成 沖縄市観光協が検定


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エイサー検定の受験を呼び掛ける沖縄市観光協会の松茂良愛里さん(左)、渡久山環さん=21日、沖縄市のエイサー会館準備室「エイサー家」

 【沖縄】市内で盛んなエイサーを生かした地域活性化に取り組んでいる沖縄市観光協会(仲村富吉会長)は27日から、エイサーの知識を試す「エイサー検定」を始める。

まずは「エイサーはどこの芸能ですか」など、小学生も挑める難易度が低い「3級」を始め、エイサーに興味を持ってもらう。今後は難易度が高い級も順次設け、“エイサーマニア”を育てることで市内への観光客誘致にもつなげたい考え。
 検定は市の委託を受けて市観光協会が検定問題を作成、運用する。3級は受験料無料。インターネットで受験できる仕組み。年度内に開設する2級、1級は合格すれば認定証も発行する。さらに上の「特級」は沖縄市に来て受験する仕組みで、2千円程度の受験料を徴収。エイサー体験などのメニューも盛り込むことを検討している。
 同協会の崎浜秀嗣事務局長は「現在は県外でもエイサーをする人が増えている。どうしても認定を受けたいのならば、最終的にはエイサーの盛んな沖縄市で受験してほしいということで、観光客誘致にも結び付けていきたい」と期待した。同協会の比嘉祐子さんは「検定を通してエイサーファンを拡大していきたい」と意気込んだ。