【中国時報】台湾紙・聯合報、赤字に苦しむ


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 台湾の日刊紙「聯合報(れんごうほう)」は2006年4月から中国での印刷・販売を開始した。

現在、中国に居留権を持つ台湾人への販売に限られる上、1日の発行部数が千部と少なく、赤字経営に苦しんでいる。
 新聞は台湾で組版して、インターネットで中国に送信。広東省の共産党機関紙「南方日報(なんぽうにっぽう)」に印刷を委託している。販売は定期購読のみで、不透明な袋に入れて配送。毎年、中国政府への購読者名簿の提出が義務付けられている。
 現在、聯合報の中国での販売部数は6千部余り。台湾からの直行便などで運ばれているものがほとんどで、現地印刷には毎月約70万人民元(約920万円)が出ている。しかし、同紙は中国での印刷・販売を継続する予定で、北京などへの営業拠点拡大を計画している。