650人が抗議 オスプレイ、相次ぐ米兵事件


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オスプレイの早期撤回などを求めガンバローを三唱する参加者=26日夜、うるま市の石川会館

 【うるま】オスプレイ配備撤回と米兵による暴行事件などに抗議するうるま市民大会(同実行委員会主催)が26日、うるま市の石川会館で開催された。約650人(主催者発表)が集まり、オスプレイの早期撤回や普天間飛行場の早期返還、日米地位協定の抜本的見直しなどを求める大会決議を採択した。

 同市では1959年に宮森小ジェット機墜落事故、61年に川崎区へのジェット機墜落事故が発生し、悲劇の記憶が色濃く残っている。実行委員長の島袋俊夫うるま市長は「宮森や川崎の悲劇を繰り返さないためにも、オスプレイ配備撤回と米軍人有利の地位協定改定を日米両政府に強く訴えていこう」と力を込めた。
 石川・宮森630会の豊濱光輝会長は、55年に石川市(当時)で起こった由美子ちゃん事件や、宮森小の墜落事故に触れ「あまたある米軍の事件事故の延長線上にオスプレイがある」と強調。「未来の子どもたちに危険なバトンを渡さないよう結束して頑張ろう」と述べ、二度と悲劇を繰り返すまいという決意を表した。
 石川高校放送部の根間夕維さん(3年)と同校ユネスコ同好会の比嘉悠姫奈(ゆきな)さん(同)も登壇。「(日本政府は)米国政府の言いなりで、負担を沖縄に押し付ける風潮を未来に残したくない」「ジェット機の飛ばない青い空、騒音のない当たり前の日常を取り戻していこう」などと思いを訴えた。