<夢空間へようこそ・木下大サーカス沖縄公演>9/羽出しバシゴ


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竹の上についたはしごで倒立などをする「羽出しバシゴ」=10月、埼玉県川口市(桑原晶子撮影)

2人で演技、息一つに
 下で支える人、上で芸を披露する人。2人で息を合わせてバランスを取る演目が木下大サーカスにはいくつかある。「羽出しバシゴ」もその一つ。長さ約7メートルの太い竹の先に、3メートル余のはしごがついている。前から見ると数字の「7」のような形のはしごを、1人が肩の上に置き、もう1人がその竹を上って、はしごの上で倒立などをする。

 竹を支える伊藤一志さん(39)は、竹を肩に乗せる練習を続けた後、人を乗せる練習をして2年余り掛けて芸を完成させた。「肩の皮がむけて、かさぶたになって、の繰り返しだった」と振り返る。上で倒立をする役の1人、佐々木彩さん(28)は「下の人への負担が掛からないよう、ゆっくり動くようにしている」と気を遣う点を説明した。不安定なはしごの上での倒立は難しい技だ。
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 「木下大サーカス沖縄公演」は12月1日(土)~2月3日(日)。問い合わせは琉球新報社事業局内・木下大サーカス事務局(電話)098(869)5311。