予防接種通知を誤送付 那覇市乳幼児1086人、注意呼び掛け


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 那覇市健康保険局が予防接種を呼び掛ける4種類の通知書を、誤って本来対象ではない乳幼児に発送していたことが29日、分かった。発送は28日付。同局の砂川敦局長は、誤発送について陳謝するとともに「誤った案内を基に接種を受けるのは対象児の生命に関わる恐れもある」と、保護者らへ注意を呼び掛けた。誤送付は29日、対象児を持つ市民からの問い合わせで発覚した。対象者は1086人。

 本来は日本脳炎の対象となる3歳児266人に対し4種配合ワクチンの通知を発送。また、本来MR(麻疹(しん)・風疹混合)予防の対象となる1歳児268人にBCG予防の通知、BCG予防の対象となる5カ月児212人に日本脳炎の通知、4種混合ワクチンの対象となる2、3カ月児340人にMR予防の通知をそれぞれ誤発送した。
 誤発送は、22日の作業で4種類の通知に貼る宛先のラベルを十分に確認せず、貼り間違えたことが原因。ラベルは4種類とも同じ色、形状だった。
 同局は29日、那覇市医師会へも連絡し、誤った通知を基に訪れた対象児に年齢確認の徹底などを連絡した。30日中にも対象者1086人に謝罪文書と正しい通知を送付する。
 砂川局長は「通知対象者取り違いというミスを起こし、対象児ならびに保護者に不安を抱かせたことについて深くおわび申し上げる。今後、このようなことがないよう努めていきたい」と謝罪。今後の対策として、対象者ラベルリストと予防接種案内通知確認の徹底、案内通知を種類ごと別々に、作成するという。
 接種に関する問い合わせは那覇市健康推進課健康グループ(電話)098(862)9016。