進学、福祉の相談助言に 教員、行政職員らが支援本


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「おきなわ子ども支援ガイドブック2012年版」の活用を呼び掛けた加藤彰彦沖大学長(左)と玉那覇哲高教組執行委員長(左から3人目)ら「九州・沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会実行委員会」=15日、県庁

 高校進学に必要な経費や奨学金の情報などを掲載した「おきなわ子ども支援ガイドブック2012年版」がこのほど完成し、県教育庁を通して県内の全小中学校と高校に配布されることになった。「九州・沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会実行委員会」(桜井国俊委員長)が編集した。

 交流学習会実行委員会の加藤彰彦沖縄大学学長、高教組の玉那覇哲執行委員長らが15日、県庁で記者会見し、教職員が保護者や生徒に助言する際の活用に期待を寄せ「子どもの目線に立ち、使いやすい構成にしている」と話した。
 ガイドブックは約2560冊配布される。妊娠が分かったときから、子どもが大学を卒業するまでの成長過程で関わる市町村の福祉サービス、子育てに関する支援機関のほか、一人親世帯対象の支援制度を分かりやすく掲載している。学年に応じて掛かる教育費用の目安も記載している。
 同委員会は教職員、市町村の福祉担当職員、学童保育の関係者らで構成。初版の10年度版に多くの反響があり、内容を改良して12年度版を発行した。ガイドブックは同交流学習会のホームページからもダウンロードできる。アドレスはhttp://kodomoshien.blogspot.jp/