オスプレイ配備撤回要求、広がる運動 24市町村が大会


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抗議集会でシュプレヒコールを上げる参加者ら=30日午後6時47分、宜野湾市の米軍普天間飛行場野嵩ゲート前

 オスプレイが米軍普天間飛行場に配備されて1日で2カ月。配備撤回を求める県民の声は依然根強い。6月の宜野湾市民大会を皮切りに、9月9日の県民大会以降も市町村大会が次々と開かれ、県民大会と同日開催の離島での地区大会を含め、これまで24市町村が21の大会を開いている。

開催を検討中の自治体もある。県民大会実行委員会は政府への要請行動を年明けに予定。県内各地を飛行するオスプレイに対し、騒音被害や事故の懸念を訴える声が相次ぎ、配備撤回を求める島ぐるみの運動は広がりを見せている。
 配備に反対する市民らの連日の抗議行動や、市民団体の抗議集会も展開されている。沖縄平和運動センターは毎週金曜夕方、普天間飛行場野嵩ゲート前で抗議集会を開催。30日は雨が降る中、市民ら約100人が「沖縄からオスプレイを撤去せよ」と訴えた。中部地区労の嘉手苅直議長があいさつに立ち「オスプレイ配備撤回を勝ち取る姿を子どもたちに見せよう」と力を込めた。
 集会に参加した銘苅ひよりさん(40)=うるま市=は「10万人が配備に反対したのに思いが踏みにじられ、県民が犠牲になり続けている。子どもたちに基地を残してはいけない」と話した。沖縄国際大学に通う西本真梨さん(22)は「オスプレイが配備されてから、協定違反しかしていない。本当に腹が立つ」と憤りを見せた。
 12月23日には、沖縄平和運動センターや県統一連などが宜野湾海浜公園屋外劇場で1万人規模の集会を開く予定だ。

英文へ→Rallies calling for the withdrawal of the Osprey held in 24 municipalities