オスプレイ配備2カ月 本島全域を飛行、市街地頻繁に


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 在沖米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄運用について、県がまとめた市町村と住民の目視情報、琉球新報の取材で、オスプレイが本島中を飛び回っていることが鮮明になっている。海兵隊が配備前に公表した環境審査書では県内計69カ所の着陸帯を使用するとし、本島全域での飛行を示していたが、全域飛行が具体化している。

 オスプレイの沖縄配備が始まった10月1日から11月29日までに県に寄せられた市町村と住民の目視情報によると、オスプレイの目撃地点は20市町村に上る。
 オスプレイは普天間飛行場から北部へ向かう際は、キャンプ・ハンセンやキャンプ・シュワブ、金武ブルービーチ訓練場、伊江島補助飛行場を使用し、離着陸を含む飛行訓練を実施している。
 主に、基地から基地へ移動し、離陸から1~2時間後に普天間へ戻っている。
 目視情報で特に目立っているのが、那覇市や浦添市など市街地上空での頻繁な飛行だ。那覇市泊や上之屋、銘苅、浦添市内間、仲間を通り普天間へ向かう。
 11月26日は2機がそれぞれ約15分間隔で普天間飛行場上空を繰り返し飛行。浦添では午後1時~同3時10分に延べ14機の飛行が確認された。環境審査書で示された、管制官の情報を受けて南部を周回する「GCAボックス」の経路を飛行する訓練が行われていたとみられる。