カラスの「カーコ」餌おねだり 宮城さん宅を毎日訪問


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
宮城秀雄さんから餌をもらうカラスのカーコ=11月15日、宜野座村松田

 【宜野座】宜野座村松田に住む陶芸家、宮城秀雄さん(74)の庭で、カラスの「カーコ」が子犬や猫と戯れ、手から餌を食べる姿が、訪れる宮城さんの知人や友人を楽しませている。

 鳴き声から名前をとった「カーコ」は5月に、宮城さんが知人から引き取った。小さい間は籠で育てられ、宮城さんからもらった餌で成長した今は、自由気ままに松田付近を飛び回る。
 カーコの1日は、午前6時ごろ庭に訪れて「カーカー」と朝を告げることから始まり、宮城さんから朝食をもらった後は、午前中は庭で過ごす。
 猫のしっぽをつついてからかい、動き回る子犬の遊び相手にもなっている。時折、ティッシュペーパーを破って散らかすいたずらもするが、夕方になると宮城さんの膝に乗り、「カー」と催促しながら夕食をもらう。
 カーコと過ごす毎日に宮城さんは「黒くて不気味という人もいるが、かわいい家族だよ。最近は彼女もつれてくるよ」と目尻を下げる。
 カーコの姿は陶芸仕事の疲れを癒やし、家族の楽しみにもなっている。妻の愛子さん(70)も「しぐさもかわいくて、訪れる客も写真をたくさん撮ってくれるよ」と笑顔で話した。