意思伝達 根気強く 「気になる子」の対応で保育研修


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筑波大学の徳田克己教授(右)の話に聞き入る保育園職員ら=11月25日、JAおきなわ東風平支店

 【八重瀬】八重瀬町法人園長会(謝花和慶会長)は11月25日、筑波大学医学医療系の徳田克己教授を招いて、発達障がいを含む「気になる子」の保育を考える研修会をJAおきなわ東風平支店で開催した。

町内の保育園職員が積極的に質問し、気になる子に対する接し方のアドバイスをもらった。
 町内全11の保育園職員や教育、福祉関係者などから約230人が参加。子どもの臨床心理学が専門の徳田教授と共通のテーマを研究する県内外の専門家らが車座になって相談会を実施した。
 職員から「0歳児でかみつきが多い子がいる。この子の心理状態を教えてほしい」「脇目もふらず言ったことしか実行しない子に対する関わり方は」などと質問が出た。徳田教授は「駄目なものは駄目とルールをはっきりさせる」「先生が根気よく『次はこれ』と目の前で示す」などと身ぶり手ぶりで指導。職員らは真剣な表情で聞き入っていた。
 研修に参加した、やえせ北保育園の川武啓太さん(32)は「気になる子の対応に四苦八苦している現状がある中、技術とこつを教えてもらえてよかった。引き続き勉強を頑張っていきたい」と話した。