PAC3石垣入り 発射機2基配備を確認


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市街地を移動するPAC3の発射機=5日午後4時ごろ、石垣市の730交差点

 【石垣】北朝鮮のミサイル発射実験とみられる「衛星」の発射予告を受け、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が5日午後、石垣市の八島町新港地区に配備された。

PAC3を扱う部隊員も自衛隊の輸送機やヘリコプターで到着し、機材の準備を進めている。
 PAC3を載せた海上自衛隊の輸送艦「くにさき」は同日午後2時20分に石垣港に入港。同3時半ごろから移動を始め、同5時までに新港地区への展開を終了した。移動中は新港地区へとつながるサザンゲートブリッジの通行が規制された。自衛隊は部隊の規模を明かしていないが、発射機2基が配備されているのが確認できた。隊員は6日も自衛隊機で石垣島入りする予定。与那国町の部隊も6日ごろから展開を始める。
 一方、宮古島市は5日、下地敏彦市長を本部長とする危機管理対策本部を設置し、発射時の対応などについて確認した。
 北朝鮮のミサイル発射実験とみられる「衛星」発射の予告を受け、全国瞬時警報システム(Jアラート)の再訓練が5日午前10時と同10時半の2回、実施された。県内で参加した那覇市、石垣市、北中城村の3自治体ではいずれも正常に作動した。