本番へ稽古に熱 県中文祭、あす開幕


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本番を前にリハーサルに励む生徒=11月27日、浦添市のてだこホール

 復帰40周年記念第18回県中学校総合文化祭(県中学校文化連盟主催)が8、9の両日、浦添市のてだこホールなどで開かれる。復帰40周年記念プログラムとして、沖縄戦終結時や本土復帰時など4時代の中学生が登場する演劇「とびら」が披露される。

 本番の舞台を前に11月27日、浦添市のてだこホールで生徒は真剣な表情でリハーサルに取り組んだ。
 劇では、琉球王国時、沖縄戦終結時、本土復帰時の中学生が、復帰40年を迎えた現代にタイムスリップする。中学生はそれぞれ4時代の沖縄を語り、手探りながらも互いを理解しようと模索していく。
 現代の中学生を演じる向井大一夢君(14)=沖縄カトリック中3年=は「演じてみて(沖縄のことについて)知らないことが多いと気付かされた。沖縄戦や復帰当時のことを、この劇を見るときに一緒に考えてほしい」と呼び掛けた。
 劇でバレエを披露する渡嘉敷由美さん(15)=琉大付中3年=は「普段はせりふを話すことはないので少し緊張した。一生懸命楽しく演じたい」と抱負を話した。
 また同文化祭では復帰40周年記念プログラムとして、県系人が学ぶボリビアのヌエバ・エスペランサ校と沖縄第一日ボ校の学校紹介映像も上映される。