キングス15連勝 福岡に97―79 西地区の首位独走


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 山口県宇部市の俵田翁記念体育館で8日、ライジング福岡と対戦したキングスは、アウェーでも持ち味の堅守と素早い攻撃を見せ、快勝でbjリーグの連勝記録15に並んだ。

立ち上がり、福岡に先制を許したキングスだが、直後に小菅直人の3ポイントシュートで逆転。第1クオーター(Q)の序盤は数点を争う接戦だったが、小菅やジャーフロー・ラーカイ、山内盛久らの活躍で点差を広げていった。第3Qの終盤から第4Qの序盤にかけて、福岡にリング下からの得点を連続で決められる場面もあったが、キングスも着実に得点を重ねて追撃をかわした。福岡との第2戦は9日午後2時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(15勝)
97―79(28―18,20―11,25―18,24―32)
ライジング福岡(10勝7敗)

◆積極性が勝因
 遠山向人HC(キングス)の話 出だしからとてもアグレッシブにプレーができて、主導権を取ることができたのが勝因だ。しかし最終クオーターの入り方と終わり方に満足しておらず、40分間を通してアグレッシブにプレーするように、明日はさらに激しく戦う。

◆ラーカイ 攻守に存在感
 勢いのある攻撃力で、キングスがリーグタイの連勝記録をつかみとった。ジェフ・ニュートンをけがで欠いたが、第1Qから試合の主導権を握り、最後まで福岡に流れを渡さなかった。「リーグ記録は意識せず、目の前の試合にチームみんなが集中していた」。キャプテンの与那嶺翼は納得した様子で試合を振り返った。
 勝利の原動力になったのはジャーフロー・ラーカイだった。力強く相手コートに切り込む突破力に加え、リングの少し手前から軽くボールを浮かせて得点する技ありのシュートも見せた。守備でも活躍したラーカイは、「ジェフ選手が不在ということもあり、スマートなディフェンスを心掛けた」と強調した。
 また、与那嶺もチームを引っ張った。攻撃の要として速攻の中心になり、5アシストで仲間を引き立てた。第3Qには鮮やかな3ポイントシュートがブザービートになり、観客を沸かせた。並里成も与那嶺と並ぶ5アシストの活躍を見せた。
 守備では積極的なプレッシャーで相手の攻撃を封じた。一方、後半は守備の隙を攻め込まれる場面もあった。与那嶺は「今日の試合は出だしから積極的にプレッシャーを与えた結果、相手のミスを増やすことができた」と手応えを感じながら「明日は今日以上にディフェンスで相手を圧倒したい」と、次戦に向け気持ちを切り替えた。