「皆にチャンス」 辺土名高“前田先輩”が講話


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首里城の復元などについて講演する前田孝允さん=5日、大宜味村の辺土名高校

 【大宜味】県立辺土名高校(安座間安史校長)の創立67周年記念行事が5日、大宜味村の同校体育館であった。

 同校10期生で県指定無形文化財保持者、漆芸家の前田孝允さんが「金龍五色之雲」と題して記念講演した。同校を卒業し、活躍した“先輩”の講話に耳を傾けた。
 同村謝名城出身の前田さんは「白と黄色の区別もつかないランプの下で絵を描いた」などと語り、苦労して琉球大学美術工芸科に入学した学生時代を振り返った。
 自身の作品や、見本などがなく、容易ではなかった首里城の復元について説明した。
 前田さんは「皆さんにもチャンスがある。それを見つけてほしい」と激励した。
 生徒会を代表し、1年の山城加奈子さん(16)は「同じ大宜味の人で誇りに思う」と感激し「これからの高校生活で自分の才能を発揮して力が出せるように頑張りたい」と力を込めて語った。