【ミサイル発射】県内での落下物情報なし 県が危機管理会議


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 県には11日午前9時55分から10時半までに、全国瞬時警戒システム(Jアラート)と文字情報のEm―Net(エムネット)により、北朝鮮西岸から南にミサイルが発射され、沖縄地方上空を通過したことなどの情報が伝えられた。破壊措置はなかった。東シナ海と黄海、太平洋へ落下が推定されることも伝えられた。県は午前10時41分、県内全41市町村へ落下物が無かったことを確認した。午後0時45分から知事を本部長とする危機管理対策本部会議を開く。

 11日午前、北朝鮮からミサイルが発射されたとの情報が流れると、県内で緊張感が一気に高まった。県庁では午前9時55分と10時2分に、北朝鮮からミサイルが発射され、沖縄地方の上空を通過した模様との庁内放送が流された。防災危機管理課内では職員が情報収集に当たり、庁内に配置されている海上保安庁の職員らの姿もみられた。
 ミサイルの上空通過が予測されていた宮古島では、宮古空港で待機していた破片探索用の自衛隊ジェット機が午前10時12分ごろに離陸。宮古島市では、落下が確認されるまで屋内に避難するようアナウンスした。石垣島では午前10時15分から自衛隊のヘリコプター4機が石垣港を離陸、四方に飛び立った。
 那覇市では午前10時開会予定の市議会定例会の時間を遅らせ、午前10時前から部長級職員が危機管理対策本部会議に集まり情報収集にあたった。南城市も市議会の開会をいったん見合わせ、危機管理対策本部会議を開いた。
 ミサイル発射に伴う落下物に備え、航空自衛隊のパトリオット(PAC3)が宮古、石垣、那覇、南城の4市の自衛隊基地などに配置されているが、信号弾を打ち上げるなどの大きな動きは確認できなかった。
【琉球新報電子版】