川満、先発に意欲 ロッテ新人入団発表


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「左の先発枠に入れるよう頑張りたい」と抱負を述べ、闘志を見せる川満寛弥=12日、東京都内のロッテ本社(与那嶺明彦撮影)

 ロッテは12日、東京都内のロッテ本社で、川満寛弥投手(宮古総実高―九州共立大)ら新人4選手の入団発表を行った。

ドラフト2位の川満は「左の先発枠に入れるよう頑張りたい」と抱負を述べた。また、1位の松永昂大投手(大阪ガス)は「今年、大学(関西国際大)の後輩の益田が新人王を取った。彼に負けない結果を残したい」と意欲を見せた。新たに就任した伊東勤監督は「一日でも早く1軍で活躍することを祈っている。1年目からどんどん勝負してほしい」と話した。

◆川満 東浜へ対抗心
 ロッテの新入団選手発表に臨んだドラフト2位の川満寛弥(九州共立大)=宮古島市出身=は、同じ左腕でチームのエース成瀬善久をあらためて目標に挙げ「左の先発枠にしっかり入れるよう頑張りたい」と先発ローテ入りへ意欲を見せた。
 身長186センチ。しなやかな腕の振り、最速143キロの直球とカーブとの40キロの緩急差が特徴で「成瀬さんのように130キロ台の真っすぐで抑えられる投手になりたい」と抱負を語った。
 本拠地のQVCマリンフィールドの強い風を利用して自慢の大きなカーブを「どんどん投げたい」とも述べ、チームの印象に関して「ファンとの一体感がすごい。たくさんの人に足を運んでもらえるような投球をしたい」と誓った。
 ライバルには福岡ソフトバンクに1位指名された同学年の東浜巨(沖尚高―亜大)を挙げ「同じ沖縄出身。負けないように頑張る」と対抗心をのぞかせた後、来年2月のキャンプに向け「まだまだ細い」という体の筋力作りなどに取り組む考えを示した。
 宮古総実高時代は3年夏に初戦コールド負けするなど無名で、大学で才能が開花。会見を見守った父憲仁さん(47)、母艶子さん(44)らを前に「二度三度、野球を辞めようと思った。大学まで続けさせてもらい、本当に感謝している」と飛躍を期した。