琉球新報社 
【名護】名護市と本部町で計７４台のタクシーを運行する丸金交通（名護市、運天良一社長）は、１１月から買い物や病院受け付けを代行する「便利タクシー」サービスを行っている。
タクシー会社による総合的な代行サービスは県内初の試み。地域密着型の新たな展開に運天社長は「やんばるはお年寄りが多い地域。認知度を高めてもっと利用してほしい」と話している。
タクシーの規制緩和で客の輸送以外もできることになり、１１月に代行サービスなどの実施を沖縄総合事務局に届け出た。同社会長の運天敏信さんが２０年来温めていたアイデアを実現した。サービス内容は（１）買い物代行（２）病院受け付け代行（３）忘れ物お届け（４）車のバッテリーチャージ―の四つ。買い物の実費を除き、いずれも片道のタクシー運賃だけで利用できる。連絡があり次第、近くの営業所からタクシーを派遣する。
開始１カ月で約２０件の依頼があり、バッテリー切れによる依頼が半数近かったという。運天健常務は「お年寄りだけでなく、買い物代行は子どもが小さくて目が離せない母親にも便利」とアピール。運天社長は「県外で導入している会社も参考に考えた。認知度が高まればさらにサービスも広がると思う」と話した。
便利タクシーの依頼は名護（電話）０９８０（５２）５５５５、本部（電話）０９８０（４７）５５５５。
