「本の虫」集う場に 来年2月、古本市


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「えきまえ一箱古本市店主」の参加を呼び掛ける宮城未来さんと新城和博さん=那覇市の言事堂

 「小さな本屋を開きませんか?」。那覇市の沖映通りで来年2月23日に開かれる「ブックパーリーNAHA2013」の関連イベント「えきまえ一箱古本市&こども古本まちぐゎー」が計画され、出店者を募集している。

 店主は段ボール一箱を店舗に見立て、選んだ本を詰めて販売する。店舗は、モノレール美栄橋駅前から沖映通りに向けて、ジュンク堂前の歩道約250メートルにパラソルを立てて出店。一角には、「こども古本まちぐゎー」を設けて“こども店長”を募集する。出店は計50店。
 企画した新城和博さん(ボーダーインク編集者)は福岡市内で同様のイベント「BOOKOKA」を見て、「沖縄でもできないか」と考えていた。本を通して街がにぎわい、「本の虫たち」が集う場がつくれないか考えていたところ、沖映通り商店街振興組合をはじめ賛同者も集まった。
 実行委員の一人、宮城未来さん(古書の店・言事堂)に、一箱店舗を作ってもらった。段ボールにはアート関係の本を中心に29冊。一押しは「芹沢〓介全集」からの一冊。「沖縄の風景を描いた。昭和58年に絶版になったが、今でも人気がある」と宮城さん。
 新城さんは「BOOKOKAでは、限定のブックカバーを作ったり、朗読会をしたりいろんなイベントを開いて街が活気づいていた。いずれはモノレールでの朗読会とか、計画したい」と期待する。宮城さんは2年前にも栄町市場で小規模の古本市を開いた。「お子さんたちも喜んで店番をしていた。自分の本を見せる嬉(うれ)しい、恥ずかしい機会」と参加を呼び掛けている。
 出店料は一箱千円。問い合わせは同組合(電話)098(868)0913

※注:〓は金ヘンに「圭」