男子小禄、16強 全国高校選抜バスケ


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男子2回戦 小禄―如水館(広島) 第4クオーターでスリーポイントシュートを放つ小禄の知花将吾=25日、広島県立総合体育館(仲本文子撮影)

 バスケットボールのJX―ENEOSウインターカップ2012第43回全国高校選抜優勝大会第3日は25日、広島県立総合体育館で男子の2回戦と女子の3回戦を行った。

男子小禄は如水館(広島)に76―75で辛勝し、16強入りした。小禄は第4日の26日、福岡大学付属大濠と3回戦を行う。

◆知花、要所で主将の気骨/自分がしっかりやれば
 2回戦からの出場となった小禄は、最終Qまで取って取られてのシーソーゲームだったものの、控えの主将・知花が要所を締める攻撃で活躍。わずか1点差で16強をつかんだ。
 序盤からメンバー11人を細かく入れ替える戦法で、如水館を翻弄(ほんろう)。ゴール下をコンパクトに守る相手に対し、エースの武富星哉、知花らのロングシュートも決まり、リードを奪った。
 しかし、6点差で折り返した後半、それまで決まっていたロングシュートがリングに嫌われ始めた。ゴール下を堅実に守る相手に苦戦。リバウンドのフォローもできないまま徐々に追い上げられ、さらには致命的なパスミスも加わり、逆転を許した。
 5点ビハインドで迎えた最終Q。残り時間が5分を切った時点で、知花が主将としての気骨を見せた。当たりの強いドライブ攻撃で得点につなげると、その後もスリーポイントを含む、チームとして9連続得点で再び逆転。1点差まで詰め寄られたが、何とか逃げ切った。
 危ない場面で、主将としての役割を果たした知花は、チーム最多の26得点。嘉陽宗紀監督も「攻守にわたってチームを支えてくれた」と褒めた。勝利の立役者は「逆転できると思っていた。自分がしっかりやって、流れを変えられた」と、にっこり。「あしたも接戦になると思うけど、自分たちのバスケで勝ちたい」と、気持ちを引き締めた。
(仲本文子)