辺野古移設を推進 菅官房長官と小野寺防衛相


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 【東京】安倍新内閣発足を受けた初閣議後の記者会見で、菅義偉官房長官と小野寺五典防衛相は27日未明、米軍普天間飛行場返還・移設問題で名護市辺野古移設を推進する姿勢を明確にした。

 安倍晋三首相が21日に「名護市辺野古へ移設する方向で、地元の理解を得るため努力する」と述べたことに関し、菅氏は「総理の言われた通り、できる限り県民に理解してもらう方向で進めたい」と述べ、内閣の考えとして辺野古移設を進める方針を明確にした。
 一方、普天間代替基地建設に向けた辺野古沖の埋め立て承認申請を行うかについて、菅氏は「できるだけ地元の皆さんの理解を得られる努力をしながら、考えていきたい」と述べ、県や名護市、県民の理解を得ることに努めつつ、申請時期を模索する姿勢を示した。
 小野寺五典新防衛相は普天間飛行場の辺野古移設について、「普天間の固定化は絶対にあってはならない。抑止力を維持し、沖縄の皆さんが早期の負担軽減が実感できるよう努力し、丁寧に説明する」と述べた。埋め立て申請については「時期は決まっていない」とした。