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バスケットボールのJX―ENEOSウインターカップ2012第43回全国高校選抜優勝大会第4日は26日、広島県立総合体育館で男子の3回戦と女子の準々決勝を行った。
男子小禄は福岡大学付属大濠に76―83で敗れ、8強入りを逃した。砂川剣人(下地中出)の所属する沼津中央(静岡)も、札幌日本大学(北海道)に83―68で敗れた。
◆比嘉果敢 好機を演出
県勢最高位の4強入りを目指し、スピードとチームワークの良さで何とか初戦を乗り越えた小禄。3回戦は最後まで粘り強く攻め入ったものの、高さのある福岡大大濠に屈した。
190センチ以上の大型選手が5人。さらには当たりの強い守備で、徹底したゴール下の守りを展開する相手に苦戦した。
それでも体の大きな相手にひるまず、好機を演出したのは“切り込み隊長”比嘉一都だった。文字通り体を張ったプレーで、チーム最多の17得点。ドライブシュートに見せかけてパスを出し、得点につなげるチームプレーも披露した。
身長差ある相手に負けじと、果敢にリバウンドを取りに行く姿も見せた。しかし、内外から確実に決める正確なシュートと当たりの強さを誇る相手に、徐々に差を広げられた。
最終Q、一時は20点差をつけられたが、小禄は最後まで攻める姿勢を崩さなかった。エース武富星哉のロングシュートや速攻が立て続けに決まると、金城響も連続でスリーポイントを奪った。
終わってみれば、7点差で敗れた小禄。しかし、チームの表情はどこか晴れ晴れとしていた。2回戦で活躍した主将の知花将吾は「3年間きつかったけど、楽しかった」と、笑顔。比嘉も「強かった。当たりの強さが半端じゃない。運動量も予想以上だった」と、振り返った。
武富は「悔いが残らないと言えばうそになる。でも、これから1、2年に自分たちのバスケで、自分たちを超えてほしい」と、後輩にたすきをつないだ。(仲本文子)