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【沖縄】沖縄市立美原小学校で21日、県外を中心に活躍するアーティスト渕上卓司さん(31)を招いたミニライブと講演会が開かれた。同小PTA(屋富祖功会長)主催。
身近な人への感謝などをつづった渕上さんの優しい歌声に、来場した多くの家族連れはじっくり聞き入っていた。
北海道出身の渕上さんは、東京を拠点にfucchiE(フッチー)として歌手やイラストレーターとして活躍している。手話ボランティアをする知人の影響で「聴覚に障がいがあっても、同じ空間で一緒の音楽が楽しめるように」と手話を交えながら歌う曲も多い。
二十歳から約10年間、鬱(うつ)の薬を服用していた自身の過去を振り返り「父母はいつでも僕を認めてくれたし、音楽や絵は心のバランスを整えてくれた」と話し「そんな自分だからこそ、歌で誰かの心を照らすことができれば」と歌に込めた思いを語った。
同小の児童3人と一緒に手話をしながら歌う場面もあった。
子どもと一緒に聞き入ていた西向貴恵さん(45)は「手話の歌はとても感動的で、彼の優しい気持ちが伝わってきた。子どもも一緒に参加できてよかった」とほほ笑んだ。