北京、上海、広州などの大都市では現在、売血業者が横行し、輸血用の血液が著しく不足する状態が頻繁に生じている。このため、血液の安全性が確保できなくなったばかりではなく、献血制度の存在自体が危ぶまれる事態となっている。
輸血用の血液が確保できない都市は、著しく拡大している。
病院によっては手術の必要な患者に対し、患者自身が血液を確保できなければ手術は行えないと提示するところも出ている。
血液の相場は400ccで、1500元(約2万円)から2千元(約2万6千円)となっている。業者はそこから仲介料の500元(約6500円)を差し引き販売する。
営業は病院内で行い、血液確保に困っている患者に直接売る販売形態。このため、献血者は激減。1日の献血者ゼロというところもある。