オスプレイ 正月も飛行訓練 異例の実施、経路に騒音


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 在沖米海兵隊は3日、米軍普天間飛行場の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行訓練を実施した。米軍が正月三が日に飛行訓練を行うのは異例。午前11時半と午後1時ごろに普天間から2機ずつが離陸し、主に本島南部上空を回る飛行を繰り返した。

人口密集地の那覇市天久では午後1時半から同2時50分の間に延べ11回の通過が目撃され、飛行経路周辺でオスプレイの騒音が鳴り響いた。
 普天間飛行場に関して日米両政府が合意した騒音防止協定は、三が日の飛行訓練について具体的に言及していないが「慰霊の日のような周辺地域社会にとって特別に意義のある日については、訓練飛行を最小限にするよう配慮する」と明記している。三が日の活発な飛行訓練実施に、県内から批判も上がりそうだ。
 この日飛行訓練を行ったのは機体番号「01」と「05」。2機は午前11時半ごろに普天間飛行場を離陸後、午後0時15分ごろ、伊江島補助飛行場内の着陸帯「ドロップ・ゾーン」に飛来し、約30分間離着陸を繰り返した。北風の影響もあり、いつもより大きい騒音を集落に響かせたという。2機は午後1時ごろ、普天間飛行場に戻った後、約15分後に再び離陸し、本島南部を回る飛行訓練を繰り返した。那覇市や宜野湾市のほか、浦添市、西原町上空でも飛行が目撃された。