キングス4連勝 bjリーグ第22戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
キングス―京都 第2Q、スチールからの速攻で得点を狙う山内盛久=3日、那覇市民体育館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=18勝3敗)は3日、那覇市民体育館で京都ハンナリーズ(同地区6位=12勝11敗)と第2戦(今季第22戦)を行い、87―64で勝利、4連勝とした。

2位の島根とのゲーム差は4に広がった。キングスは立ち上がり、小菅直人の3ポイントシュートなどで波に乗ったが、第2クオーター(Q)に京都の攻勢に遭い、37―33で前半を折り返した。後半はリバウンドなどから速い攻撃を仕掛け、京都を引き離した。キングスの次戦は12、13の両日、宜野湾市立体育館に高松ファイブアローズを迎えてホーム2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(19勝3敗)
87―64(23―10,14―23,27―19,23―12)
京都ハンナリーズ(12勝12敗)

 【評】ゾーンディフェンスを敷く京都に対し、キングスが外からのシュートや素早いパスなどで応戦した。序盤は小菅や並里の3点弾、終盤はリング下に切り込むラーカイらのシュートで得点。相手のシュートミスもリバウンドでとらえたほか、スチールやターンオーバーから好機につなげた。ただ、第2Qではシュートミスやファウルが重なり、点差を詰められた。
(平安太一)

◆集中力切らさず
 遠山向人HC(キングス)の話 正月から足を運んでくれた大勢のファンに勝利ゲームを届けられて良かった。第2Qはうまく行かずに大変だったが、選手は集中力を切らさずに後半にカムバックしてくれた。選手が頑張ってくれた大きな勝利だ。

◆いい経験になった
 浜口炎HC(京都)の話 昨日と同じく、良い雰囲気の中でバスケができて、いい経験になった。キングスはオフェンスプレーなどチームの精度が上がっており、セットプレーも増えている。長い間、同じメンバーで戦っている強みを生かしている。

◆巧みな守備、好機生む
 巧みな守備が、次々と好機を生み出した。スチール、リバウンドなどで相手の攻撃の芽を摘み取り、つかんだ得点機を確実にものにした。3千人を超える大観衆が見守る中、キングスが王者の力強さで京都との連戦を制した。
 この日は立ち上がりから好調だった。小菅直人やアンソニー・マクヘンリーの得点でペースをつかむと、並里成は華麗なシュートで会場を沸かせた。菅原洋介は前日に引き続き好調で、スチールやリバウンドでチームに勢いをつけた。第1Qに2スチールを決め、攻守で活躍した小菅は「(守備は)試合の頭から集中できていた」と納得の表情を見せた。
 しかし、第2Qに入ると状況は一変。京都のシュートが決まり始める一方で、キングスのミスが目立つようになった。厳しい時間帯を迎えたが、山内盛久がスチールからの速攻で得点するなど、完全には流れを引き渡さなかった。後半になると再び調子を取り戻し、ジャーフロー・ラーカイのダンクシュートなどで京都を引き離した。また、京都のデイビッド・パルマーとマッチアップした並里は力強い動きで相手を抑え、ほとんど仕事をさせなかった。
 「デイビッドを抑えられるかどうかで流れが変わる。責任を持ってやった」。守備から流れを呼び寄せた並里は、満足そうに目を細めた。
(平安太一)