来年度防衛費11年ぶり増額へ 政府、政策転換アピール


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 政府、自民党は2013年度予算編成で、減少が続く防衛関係費を11年ぶりに増額させる方針を固めた。12年度当初予算の4兆7138億円から上積みし、野党転落前のレベルに回復を目指す。政権奪還による防衛政策の転換をアピールしたい考えだ。
 防衛関係費の当初予算は02年度の4兆9560億円をピークに、10年連続で事実上減少している。防衛力強化を掲げる安倍政権は、予算減額に歯止めをかけた上で自衛隊の人員、装備を拡充。尖閣諸島周辺で領域侵犯を続ける中国をけん制する狙いもある。下野直前に編成した09年度当初予算の防衛関係費は4兆7741億円だった。
(共同通信)