93歳女性もダンス 老人施設で職員手作りクリスマス


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利用者と職員が心を一つにして開かれたクリスマス会=12月26日、南城市佐敷のデイサービス一番座

 【南城】自宅で世話が難しいお年寄りたちを支援している南城市佐敷字屋比久のデイサービス一番座(大城利広代表)の手作りクリスマス会が12月26日、同施設で開催され、利用者らを喜ばせた。

 介護活動を実施して7年目になる同施設には、市内の佐敷、屋比久、冨祖崎などの集落から、昼間だけ通所している利用者が30人いる。送迎のほか、看護師や介護師ら9人からリハビリなどの介助を受けている。
 車いすのお年寄りが多く、元気づけてあげようと、夏には運動会、敬老の日には敬老会を開催している。クリスマス会は、室内の飾り付けから舞台で披露する演目、楽器類まで利用者と職員が全て手作り。
 幕開けのクリスマスバージョンの「かぎやで風」をはじめ、利用者5人が出演する一番座混成団音楽隊の演奏は、なべやフライパンのふたなどが楽器代わりに使われた。50回も練習を重ねたとあって、独特の音色を奏で、大きな拍手が送られた。
 職員の金城治樹さんによる四つ竹の踊りは、たらいを頭に乗せて登場。ユニークな演技、踊りが続いて詰め掛けた利用者の家族らを大笑いさせた。
 通所した当時、歩くことすらできなかった93歳の女性は、職員と共に舞台に上がってダンスを元気に踊り、みんなを感激させた。
(知花幸栄通信員)