西原(男子)16強ならず 春高バレー第2日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
西原―東亜学園 第1セット、相手ブロックをかわしてスパイクを決める具志堅薫=6日、さいたまスーパーアリーナ(平安太一撮影)

 第65回全日本バレーボール高校選手権第2日は6日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで男女2回戦を行い、県代表の男子西原は東亜学園(東京)に0―2で敗れ、16強入りは果たせなかった。

西原は東亜の強いサーブに苦しめられ、第1セットを落とした。第2セットは得意とするコンビバレーが随所で光り、具志堅薫や矢貫龍馬らが得点して接戦となった。しかし、細かいミスなどがあり、最後は競り負けた。

◆強豪に食らい付く/持ち味発揮 敗戦も手応え
 相手は春高バレー優勝経験を持つ強豪校の東亜学園。奥住竜馬監督は1回戦の終了後、「大差でやられるか、最後まで食らい付けるか」と強豪に挑む心境を口にした。そして迎えた2回戦。選手らが見せたのは、最後まで食らい付くバレーだった。
 第1セットは東亜の勢いのあるジャンプサーブに押され、得意とするコンビバレーを展開できなかった。奥住監督から「攻めが単調になっている。もっとブロックを散らすようなトス回しをしよう」と指示を受けて臨んだ第2セット。西原が本領を発揮した。
 東亜のサーブにも対応し始め、コートを広く使ったトスに具志堅薫や矢貫龍馬らのスパイクがミートした。最後まで1点を争う接戦を繰り広げたが、わずかに及ばず試合終了を迎えた。
 「終盤の詰めの部分で相手が一枚上手だった」と声を落とす具志堅。しかし、全国トップレベルのチームに自分たちの持ち味をぶつけ、手応えを感じる場面もあったという。卒業後も大学でバレーを続ける具志堅は「東亜にも通用した技を磨いて、大学でも活躍したい」と前を向く。
 主将の石垣実貴は「悔いは残るけど、最後まで楽しくバレーができた」と語り、「これからも西原のコンビバレーを展開して、全国制覇を目指してほしい」と後輩に夢を託した。(平安太一)