子どもの心がっちり 男子保育士ら踊りで「やる気」


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仲間雄仁塾長(前列中央)ら、保育に情熱を燃やす「宮古島男子保育士連合會the男塾」のメンバー=12月29日、宮古島市平良

 【宮古島】そろいのポロシャツやスカジャンに身を包み、コミカルな踊りや心のこもった読み聞かせで子どもたちのハートをがっちりつかむ男たち。「宮古島男子保育士連合會the男塾」は、保育への熱い思いと挑戦する精神で、宮古島市の保育を盛り上げようと活動を続けている。

 メンバーは塾長の仲間雄仁さん(35)をはじめ、新城宗史さん(30)、長田大樹さん(29)、下地健吾さん(27)、平良勇樹さん(30)、與那覇朝大さん(25)、大熊範彦さん(35)の7人。2004年に仲間さんと新城さん、下地さんの3人でスタートし、志に賛同するメンバーが加わった。公立・法人の保育現場や教育委員会、小学校教諭など、子どもに関わるさまざまな立場のメンバーが参加している。
 毎月のように行事に参加するなど精力的に活動している。特に息の合った動きとコミカルな表情で“魅せる”ダンスには大人にもファンがいる。新城さんは「宮古の子どもたちは引っ込み思案が多い。おじさんたちが120%の力で踊ってるのを見て、自分もやろうと思ってくれればうれしい」と笑う。手話ソングや演奏付きの読み聞かせなどにも積極的に挑戦している。
 モットーは「やるだけやってみる」。できない理由を探すのではなく、どうやって実現するかを真剣に探る。
 集まると、必ず保育について熱い語り合いが始まるという。最年少の與那覇さんは「みんなの意見を聞いていると本当に勉強になる」と話す。
 徐々に知名度も上昇し、イベントへの参加も増えた。塾長の仲間さんは「13年は、これまでやってきたことはもちろん、福祉施設や介護施設でも活動したい。イベント参加だけでなく、本島や県外に視察や勉強会にも出て行って、宮古にもこんなに元気な男性保育士がいるんだと見せたい」と意気込みを語った。
(沖田有吾)