「沖縄戦 知って」 若手教員に平和教育講座


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平和教育講座の受講を呼び掛ける沖縄平和ネットワークメンバーら=那覇市古島の教育福祉会館

 沖縄平和ネットワーク(柴田健代表世話人)は1月18日から、若い教職員向けの平和教育講座を通年で全10回開催する。同ネットが通年の平和教育講座を開催するのは初めて。

沖縄戦について詳しく知らない教職員が増え、平和教育の継承に危機感を感じているのが理由。柴田代表世話人は「子どもたちに教える立場の教員の世代交代が進み、沖縄戦のことを教えられなくなっている。講座を通し、沖縄戦のことを知ってほしい」と受講を呼び掛けた。
 主に県外修学旅行生を対象に平和ガイドなどを行っている同ネットだが、近年は慰霊の日の6月23日前後に、県内の小中高校から平和学習のガイドの依頼を受けたり、教員対象の平和ガイドの依頼を受けることが増えてきたという。
 村上有慶戦争遺跡保存全国ネットワーク代表や沖縄女性史家の宮城晴美氏、琉球大学名誉教授の比屋根照夫氏、沖縄大学客員教授の新城俊昭氏ら、回ごとに講師を招き、沖縄戦や在沖米軍基地などについて講義を行う。
 柴田代表世話人は「沖縄平和ネットワークには20年に及ぶ平和ガイドや平和教育の蓄積がある。若い教職員とその蓄積を分かち合いたい」と趣旨を語った。
 講座は8月を除く毎月第3金曜日午後6時半~同8時半、那覇市古島の教育福祉会館2階中ホールで開催。資料代に1回500円、事前申し込みは不要。問い合わせは同ネット事務局(電話)098(886)1215。