製糖期 2工場操業 宮古島、地域経済活性に期待


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 【宮古島】県内最大のサトウキビ生産地、宮古島市の沖縄製糖宮古工場と宮古製糖城辺工場で8日、製糖操業が始まった。宮古では、すでに宮古製糖伊良部工場と多良間工場でも操業がスタートしており、本格的に製糖期が始まった。

 2012~13年期の宮古全体のサトウキビ生産量は31万6800トンの豊作を見込んでいる。沖縄製糖宮古工場では13万トン(前期8万4千トン)、宮古製糖城辺工場では10万9千トン(同6万4千トン)の搬入を予定している。
 同市下地の沖縄製糖宮古工場では、操業開始式に先立ち砂川玄悠工場長や来賓が赤名宮に豊年と安全操業を祈願した。砂川工場長は「サトウキビは地域経済を活性化させている。台風の塩害により品質面で懸念があり、いかに効率の良い操業で歩留まりを上げていくかが課題。従業員の総力を結集していく」と話した。下地敏彦市長は「いいサトウキビを作り、いい操業をし、島の経済活性化につながることを期待している」と激励した。
 宮古製糖城辺工場では、8日に800トンを搬入した。3月下旬まで、75日間の操業を見込んでいる。安村勇社長と下地市長らがサトウキビをコンベヤーに投げ込み、操業開始を祝った。安村社長は「農家の皆さんが一生懸命作ったサトウキビ。工場職員一丸となって糖度を最大限回収し、農家の努力に応えたい」と話した。

雨の中、次々と搬入されるサトウキビ=8日、宮古島市城辺の宮古製糖城辺工場
操業開始を前に、安全操業を祈願する沖縄製糖宮古工場の砂川玄悠工場長ら=8日、宮古島市下地