嘉手納へF22配備 14日にも12機飛来


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 【嘉手納】米空軍は11日(日本時間)、来週半ばにも米軍嘉手納飛行場にステルス戦闘機F22ラプターを配備すると発表した。

期間は約4カ月。14日にも12機が飛来する見通し。同基地を抱える沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協、会長・東門美津子沖縄市長)は「騒音、悪臭被害に拍車を掛ける。基地機能強化だ」などとして、週明けにも米軍や日本政府に文書で抗議する方向で調整している。
 暫定配備されるのは、米バージニア州ラングレー・ユースティス統合基地の第1戦闘団と州空軍第192戦闘団。米空軍は今回の配備を「太平洋空軍地域安全計画に基づき、西太平洋の米太平洋軍の安全上の責務を果たすため」と説明している。
 F22は低酸素症に似た症状を訴える操縦士が相次ぎ、墜落事故が起きたため飛行を一時停止。米軍はその後、「酸素供給システムを改善し、安全確保した」などとして飛行を再開。嘉手納基地には昨年7月から3カ月間、飛行制限をして暫定配備されており、長期の暫定配備は今回で7回目。
 11月には米フロリダ州ティンダル空軍基地所属のF22が、同基地内で墜落事故を起こしている。野国昌春北谷町長は「東京での要請行動ではオスプレイのみならず、沖縄への過重負担についても取り上げざるを得ない」と話した。當山宏嘉手納町長は「不具合は解消されたのか明らかにされていない。一時的なものでも配備は反対だ」と話した。