空軍仕様オスプレイ 日本配備「ある」、米空軍長官明言


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11日、米国務省で記者団の質問に答える又吉進知事公室長

 【米ワシントン11日=松堂秀樹本紙特派員】米国防総省のドンリー米空軍長官は11日、同省で記者会見し、空軍仕様の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイを沖縄を含む日本に配備する計画を認めた。配備場所や時期など詳細については言及を避けたが、嘉手納基地に2年後をめどに数年で10機程度を配備する計画とみられる。

 これに対し、訪米中の又吉進知事公室長はワシントンで国防総省のジョンストン北東アジア部長と会談し、事実関係を確認。ジョンストン氏は「アジアへの配備を検討しているが、まだ決定していない」と回答したという。又吉知事公室長は会談後、記者団に対し「県民のオスプレイの安全性に対する不安は払拭(ふっしょく)されておらず、絶対に容認できない」と話した。
 ドンリー空軍長官は「CV22オスプレイを沖縄や別の日本国内に配備する計画はあるのか」と問われ「ある」と回答。詳しい配備場所に関する質問に対しては「現時点で控えたいが、(配備計画があるかとの質問に対する)答えは『YES』だ」と述べた。
 一方、国防総省はドンリー空軍長官の会見後、同氏の発言を修正する声明を発表。「アジア太平洋地域へのCV22の配備は数年先で、配備受け入れのための建設も始まっていない。決定した計画はなく、日本政府にもCV22について伝達していない」とした。

英文へ→United States plans to deploy CV-22 Osprey in Japan