キングス5連勝、高松に77―50 bjリーグ第23戦


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キングス―高松 第4Q、3ポイントシュートを決める与那嶺翼=12日、宜野湾市立体育館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=19勝3敗)は12日、宜野湾市立体育館で高松ファイブアローズ(同地区7位=9勝15敗)と今季第23戦を行い、77―50で勝利、5連勝を果たした。

キングスはテレンス・ウッドベリーを左足首ねんざで欠いたが、相手のシュートミスを確実に拾い、得点を重ねた。38―22のリードで迎えた後半は与那嶺翼の3ポイントシュートなどで点差を広げ、勝利をつかんだ。キングスは首位を維持し、2位に浮上した浜松とのゲーム差は4。高松との第2戦は13日午後1時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(20勝3敗)
 77―50(16―15,22―7,23―14,16―14)
高松ファイブアローズ(9勝16敗)

 【評】キングスが堅い守りで試合を優位に進めた。激しいプレッシャーでリング下への突破を阻止し、高松のシュートミスを確実に拾うことで得点機を生み出した。しかし、序盤は思うように得点が入らず、点差が広がった終盤ではミスも目立ち、ターンオーバーも増えるなど課題もあった。(平安太一)

◆よく頑張ってくれた
 遠山向人HC(キングス)の話 ウッドベリーが出場できない中で、チームがよく頑張ってくれた。失点も少なく抑えたが、ターンオーバーが多く、オフェンスリバウンドも取られる時間があった。次の試合は全選手が40分間を厳しくプレーしてほしい。

◆しっかりと修正を
 前田顕蔵HC(高松)の話 キングスのプレッシャーディフェンスに対して得点を奪えなかった。また、アウトサイドのシュートも良くなかった。試合ではいい部分もあったので、しっかりと修正して次の試合でもチャレンジしたい。

◆与那嶺 攻守に存在感
 キャプテン・与那嶺翼が攻守で活躍し、チームを勝利に導いた。途中出場ながら3本の3ポイントシュートを含む13得点を決め、ディフェンスリバウンドを6つ拾った。「与那嶺が攻守で素晴らしいプレーをしてくれた」と遠山向人HCは活躍をたたえた。
 最大の見せ場は第3クオーター(Q)。速攻で相手コートに切り込んだ与那嶺がリング下でボールを浮かせると、アンソニー・マクヘンリーが飛び込みダンクを決めた。「ハーフコートのあたりからマックとアイコンタクトを交わし、『行こう』と確認していた」。4アシストでチームメートを引き立てた与那嶺は目を細め「会場を盛り上げたいという気持ちもあった」と振り返る。
 今シーズンはプレータイムを増やせず、得点が一桁にとどまる試合もあっただけに「チームに貢献できない歯がゆさがあった」という。それでもコートで結果を残せるよう準備を怠ることはなかった。「今日はヘッドコーチから仕事を与えられ、周りが作ったチャンスで積極的にシュートを打てた」と達成感をにじませる。
 シーズン中盤に差し掛かり、西地区首位を独走するキングスのキャプテンとして「最大の目標は優勝」と言い切る。そして、「みんなから目標とされるチームになれるように、メンバーを引っ張っていきたい」と力を込めた。(平安太一)