西原東(男子)あげな(女子)制覇 県中学新人バレー


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 バレーボールの第44回琉球放送旗争奪県中学新人大会最終日は14日、糸満市の西崎総合体育館で行われ、男子は西原東が2年連続14度目の優勝を飾った。女子はあげなが2年ぶり4度目の頂点に立った。

◆全員でフォロー/男子西原東 しぶとく2連覇
 宮城大雅と長嶺秀作の両エースが勝負どころで得点し、西原東を2連覇に導いた。主将を務める宮城は、「みんなを最後までフォローできたので良かった」と笑顔を見せ、長嶺は「優勝を目指してやってきたので達成できて良かった」と満足げに語った。
 決勝リーグ3試合全てに勝利した西原東だったが、厳しい場面も何度かあった。佐良浜戦では1セットを落とし、西原や首里との試合では大接戦や追い掛ける展開を経験した。山川和人監督は「どこのチームも力があり、自分たちの早い攻撃をさせてもらえなかった」と振り返る。
 試合では相手チームの鋭いスパイクに苦しめられ、失点する場面もあった。しかし、リベロの玉那覇優斗がしぶとくボールを拾い、宮城と長嶺の高い攻撃力がチームに勢いをつけた。
 長嶺は「リベロが頑張ってくれたから得点できた」と仲間の助けに感謝。宮城は「(13日の)佐良浜戦では1セットを落としたことでチームが一つにまとまったし、今日は重い雰囲気の中でも互いに声を掛け合っていた」とチームワークが勝利を呼び込んだことを強調する。
 それでも2人は「まだまだ満足していない」と口をそろえる。ともにスパイクの強化を課題に掲げており、さらなる飛躍を誓った。
(平安太一)

◆劣勢はねのけ圧倒/女子あげな 2年ぶり4度目V
 主将の古謝亜梨沙、アタッカーの内間柚妃、中村陽(ひなた)のエース3人を中心に、攻撃的なプレーを見せた女子あげな。「明るく、元気に、堅実に」をモットーに、松島との最終戦を制し、2年ぶりの優勝を決めた。
 序盤は相手エースに圧倒され「勢いにのまれてしまった」(内間)と、リードを許した。
 しかし第1セット終盤。3点をリードされた場面から、内間の力強いスパイクを皮切りに、2枚ブロック、サービスエースも決まり、一気に8連続得点で逆転。このセットを奪った。
 波に乗った第2セットは、古謝、内間らのスパイクがさく裂。クイック、バックアタックも成功させ相手を圧倒。
 それまで不発だった中村も、ほかの2人のエースに負けじとクロススパイクで連続得点。マッチポイントで左からのクロスを打ち抜き、存在感を見せつけた。
 セッターとスパイカーを兼任、主将も務めるなど1人3役をこなす古謝は「練習してきたサーブで得点できて、流れをつくれた」と笑顔。内間は「ほかの2人に負けないようなエースになりたい」と話し、中村は「勝ててうれしいけど、目標は全国制覇。これからが始まり」と、さらに上を見据えた。(仲本文子)

西原東―首里 第1セット、力強いスパイクを打ち込む宮城大雅=14日、糸満市の西崎総合体育館(平安太一撮影)
女子決勝リーグ あげな―松島 第2セット、力強いスパイクを決めるあげなの内間柚妃=14日、糸満市の西崎総合体育館(仲本文子撮影)